建物の基礎をつくる基礎工事 [建築工事の現場]
基礎工事は文字通り建物の基礎になる重要な工程になります。
基礎コンクリートを打設する前には、地盤からの湿気を防ぐ防湿シートの施工状況や、
鉄筋の施工状況(配筋の間隔や鉄筋の種類など)、そして言うまでもありませんが、
基礎の型枠(コンクリートを流し込む型材)の寸法などを図面と照らし合わせながら
チェックを行ないます。
コンクリートを流し込んでしまったら基礎の中身は二度と見れなくなる部分でもあり、
またこの基礎が建物を先々支えていく訳ですから工程の重要なポイントになります。
▲基礎(ベタ基礎)工事の施工状況(住宅規模の木造建築)
▲基礎部分の鉄筋の配筋状況の確認、下に見えるビニールは防湿シート
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身近な建物に注意! 外壁落下の危険性! [定期点検(建築・設備)]
鉄筋コンクリート造の建物には、表面にモルタルと呼ばれるセメントと砂を混ぜ合わせた材料が
全体的に薄く塗られている事がよくあります。
外壁におけるこのモルタル層は、建物の経年による劣化により浮いてきたり、
剥がれて落下したりする事があり、劣化を気づかないままでいると大変危険な場合があります。
実際に建物の外壁が落下し、人が死亡してしまった事例もあります。
一般的にはこれらの劣化(モルタルの浮きや剥離)は、目視および打診と呼ばれる、
調査用のハンマーで外壁面を叩くことで確認します。
(赤外線カメラを使って確認することもあります。)
建物の定期点検の重要な目的のひとつは、当該建物における危険箇所
(人的傷害等を発生させる可能性がある箇所)をチェックする事ですので、
上記のような劣化部を把握し、指摘することは非常に重要な点検事項になります。
早期に建物の劣化部位を把握し、適正な対処を行なう事が出来れば、
建物の維持・保全にかかる費用を少なく出来ますし、建物の長寿命化にもつながります。
その辺りの考え方は人における健康診断や病気の早期発見・早期治療と同じと言えます。
(更に進んだ考え方として、予防保全という対処方法もあります。)
▲庇の見上げ部分のモルタルが剥離して落下してしまっている状態
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