身近な建物に注意! 外壁落下の危険性! [定期点検(建築・設備)]
鉄筋コンクリート造の建物には、表面にモルタルと呼ばれるセメントと砂を混ぜ合わせた材料が
全体的に薄く塗られている事がよくあります。
外壁におけるこのモルタル層は、建物の経年による劣化により浮いてきたり、
剥がれて落下したりする事があり、劣化を気づかないままでいると大変危険な場合があります。
実際に建物の外壁が落下し、人が死亡してしまった事例もあります。
一般的にはこれらの劣化(モルタルの浮きや剥離)は、目視および打診と呼ばれる、
調査用のハンマーで外壁面を叩くことで確認します。
(赤外線カメラを使って確認することもあります。)
建物の定期点検の重要な目的のひとつは、当該建物における危険箇所
(人的傷害等を発生させる可能性がある箇所)をチェックする事ですので、
上記のような劣化部を把握し、指摘することは非常に重要な点検事項になります。
早期に建物の劣化部位を把握し、適正な対処を行なう事が出来れば、
建物の維持・保全にかかる費用を少なく出来ますし、建物の長寿命化にもつながります。
その辺りの考え方は人における健康診断や病気の早期発見・早期治療と同じと言えます。
(更に進んだ考え方として、予防保全という対処方法もあります。)
▲庇の見上げ部分のモルタルが剥離して落下してしまっている状態
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