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住宅の傾いた床をリフォームも兼ねて安く修繕する方法  [建築工事の現場]

住宅の床が経年や欠陥により傾く事例が時々あります。
ビー玉が転がってしまう床がよくテレビで”欠陥住宅!”として度々取り上げられます。
初期欠陥であれば瑕疵として保証されるべきですが、
20年や30年などといった長期の経年変化として徐々に
床が傾いてくることもあります。

原因としては建物の基礎の不良や軟弱な地盤などに起因
する不同沈下が多いように思われます。

床の傾きを根本的に修繕するとなると、ジャッキアップや
地盤改良など百万単位の費用が掛かるかなり大がかりな
工事が必要になってしまうことがあります。

費用を安く抑える修繕案として、床組の改修によって
リフォームを兼ねた工事を行う事で費用を抑えつつ、
床の傾きを直すという考え方もあります。
根本的な床の傾きの修繕とは言えないかも知れませんが、
この方法ですと、面積にもよりますが数十万程度の費用でも対応が可能になります。

長期間(20年や30年など)を経て傾いた床であれば、
その経年変化もほぼ収まっている(収束している)場合もあり、
修繕工事後に改めて床が傾いてくる可能性は少ないと考えられることもあります。

また、ある程度古くなった住宅に今さら百万単位の費用を掛けて
基礎や地盤の改修を行なうことも現実的でないという場合もあります。

工事業者さんが提案する高額な工事見積だけが解決策ではないかも知れません。

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▲床の撤去をおこない、床組を改修している状況
(写真手前:束石があるのに束がない!この部分も併せて修繕します。)  

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 当社HP https://www.kyushu-techno.co.jp/



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外壁タイルの接着強度測定 浮き代測定 [外壁調査]

外壁の劣化調査の際に、目視調査や打診調査と併せて、

・タイル接着強度測定
・塗膜接着強度測定
・モルタルやタイルの浮き代測定
・中性化深度測定

などといった測定を併せて実施することがあります。

それぞれの測定によって得られた測定結果は、
改修設計のための方針を決定する際の根拠として活用します。


 

例えば、タイル接着強度測定の場合、その強度が全体的に
基準値よりも少ない場合は、たとえ打診調査においても健全と
判定される範囲においても経年劣化の進行などにより、
タイルの剥落の懸念も有りえます。
改修工事後に求められる耐用年数によっては、全面的な
剥落防止対策のための工法を検討することがあります。

当社では上記の各種調査も日常的に実施しています。
現地調査で得られた調査結果は、適切に改修設計に反映させます。
調査~設計~工事監理まで担当スタッフが一貫して対応致します。


 

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▲【タイルの浮き代測定】のための樹脂注入作業



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▲【タイル接着強度測定】タイル壁面の引張



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▲【引張試験機】タイルや塗膜などの引張強度測定に使用

 

 

 当社HP https://www.kyushu-techno.co.jp/ 



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高所作業車を使用した外壁調査 目視・打診調査 [外壁調査]

建築物の外壁改修工事(改修設計)に伴う事前の外壁調査では
高所作業車を使用する事がよくあります。
理想的には足場を掛けるのが一番良いのですが、調査だけのために
足場を掛けるのは費用がかなり掛かってしまいます。

高所作業車であれば、足場仮設に比べれば調査費を抑えることが可能です。

ただ、調査すべき位置に高所作業車が侵入出来ないこともあります。
そのような場合は、その状況に併せて別の調査方法を検討します。
部分的に最小限の足場を掛けることもあります。

当社では、調査・設計スタッフ全員が高所作業車の技能講習を受けていますので、
高所作業車を使用するような調査においても外部委託等をする必要なく、
現場における調査(目視・打診)を行なうことが可能です。
塗膜の引張試験や、躯体調査用のコア抜きを高所作業車から行うことも可能です。


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▲高所作業車を使用した外壁調査(目視・打診調査)

当社HP https://www.kyushu-techno.co.jp/



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鉄筋コンクリート構造物の耐震診断(耐震調査)                              斫ることで見えてくるコンクリートの施工不良 ジャンカ(豆板)の例 [耐震診断(調査)]

コンクリートを斫る(はつる)とモルタルが予想外に厚塗りされていたり、
コンクリートにジャンカ(豆板)が現れてきたりすることが珍しくありません。

昭和30~40年代頃の高度成長期に建設された建築物のコンクリート(躯体)には、
施工不良や施工精度を表面のモルタルで隠してしまっていることがよくあります。
型板に使われていたと思われる木片が出てくることもあります。

コンクリートの施工不良に起因する躯体(構造体)の劣化や欠陥が多い場合は、
経年指標(※)を集計する際に減点要素として加味して取りまとめを行ないます。

※経年指標:耐震診断の際に使われる指標のひとつで、構造体に生じている
劣化や欠陥が建物の耐震性能への影響性を評価するための指標

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▲コンクリートの斫り状況(セパレータが露出している)

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▲コンクリートに発生したジャンカ(豆板)が補修がされないままモルタルで隠されている。

当社HP https://www.kyushu-techno.co.jp/



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鉄筋コンクリート構造物の耐震診断(耐震調査) 躯体のはつり調査 鉄筋調査 中性化試験  [耐震診断(調査)]

鉄筋コンクリート造による構造物の耐震診断を行う場合、
一般に柱のコンクリートを斫り(はつり)、内部の鉄筋を露出させることにより
鉄筋の腐食度や種別を確認したり、コンクリートの中性化深さを試験したりします。

斫り調査をおこなう際は、鉄筋を傷めないよう、鉄筋探査により鉄筋調査を
行ったうえで斫り位置を決定します。

各階3か所づつ同様の調査を行い、調査結果の集計を行います。
一般的にこの調査のほかにコンクリートコアを採取し、圧縮強度を試験する調査も行います。

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▲コンクリートの斫り状況(耐震診断)

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▲コンクリートの中性化試験(耐震診断)

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外壁のモルタル浮き、鉄筋爆裂 応急補修による落下危険性の回避 [外壁調査]

鉄筋コンクリート造の外壁やコンクリート構造物によく見られる劣化
にモルタルの浮きや鉄筋爆裂の変状があります。

モルタルの浮きは放置しておくと、外壁の剥離・落下につながります。
鉄筋爆裂も同じく、鉄筋の発錆に起因する爆裂は膨張するため、
表面のコンクリートをひび割れさせ、モルタルの劣化放置と同じく、
剥離・落下の危険性があります。

これらの補修を行うためには、一般に外壁等の全面的な改修工事と併せて
実施する事が多いのですが、そうなると工事費は安くありません。

そのような場合、劣化発生範囲に限定した応急補修を行う事で、
当面の劣化進行の抑制、劣化部位の落下危険性を回避する考え方があります。

応急補修なので、補修後の見た目はあまり良いものではありませんが、
改修工事を実施するまでの経過措置としては有効な対策と言えます。

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▲落下しそうなモルタル浮き、剥離および鉄筋爆裂を応急補修した例

当社HP https://www.kyushu-techno.co.jp/



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外壁落下の危険性 事故が起こる前に調査と改修が必要です。 [外壁調査]

鉄筋コンクリート造の建物の外壁は経年劣化により落下してしまう危険性があります。
タイル張りの外壁の場合、タイルが落下してしまうこともあります。
劣化した外壁が落下してしまい、不運にも人身事故に繋がった事例が過去にも多く発生しています。

通常の外壁劣化は目で見るだけではその落下危険性は分からないことが多いので、
打診調査や赤外線カメラを使った調査でその劣化(危険)範囲を確認するのですが、
劣化の進行を放置してしまうとその範囲がふくらんできたり、ひび割れ(亀裂)となって現われたりします。

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▲外壁の劣化を放置しすぎた状態(壁の表面がひび割れ、ふくらみ、今にも落ちそうな状態になっている。)

外壁に限りませんが、建物の不具合は早期に確認し、早期に対処することで
建物の劣化進行を遅らせることができますし、修繕費用も最小限に抑えることも可能となります。
人の場合も定期的な健康診断により体の不調の早期発見に務めることと全く同じです。

建物も不具合による事故を防ぐためにも定期的な調査や、改修(修繕)が必要です。

当社HP https://www.kyushu-techno.co.jp/



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木造住宅の耐震補強工事 [建築工事の現場]

木造住宅の耐震補強工事です。

まずは補強する範囲の仕上を解体することから工事を始めるのが一般的です。
壁の仕上げを撤去し、補強を行う範囲を露出させます。

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▲補強範囲を撤去した壁(露出した筋交いや柱に金物を設置した上で、耐力壁を設置。)

解体が終わると柱や筋交い、耐力壁などを耐震補強のために設置したり、
金物を入れたりして補強を行います。

補強が終われば仕上げ材を施工して工事は終了です。

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▲和室の床の間の背面壁に柱と筋交い(斜めの部材)を設置。                        この後、耐力壁で壁を塞いだ例。

依頼主(入居者)の方が住まいながらの工事になることが一般的ですので、
補強範囲毎に工事を終わらせながら工事範囲を移動させていくことが多いです。

一般的な住宅の場合、建物の既存強度や工事範囲、工事方法にもよりますが、
工事期間の目安は2~3週間程度かと思われます。(住まいながらの施工なので条件にもよります。)

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ミュシャのスラブ叙事詩@プラハ国立美術館 Veletržní Palace [古今東西(番外編)]

ミュシャといえば日本ではアールヌーボーのポスターで有名ですが、
晩年の大作「スラブ叙事詩」も必見の名作だと思います。

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▲スラブ叙事詩の一枚

2015年の12/31までは、プラハ国立美術館のヴェレトゥルジュニー宮殿 ( Veletržní palác )
で観ることが出来ます。(HPによる)
常設展扱いでないためか旅のガイドブックには載っていない?ようです。


プラハ国立美術館ヴェレトゥルジュニー宮殿 - Veletržní palác
スラブ叙事詩の公開情報HP
 http://www.ngprague.cz/en/exposition-detail/alfons-mucha-the-slav-epic/

この建物自体は、かなりスケールの大きい鉄筋コンクリート造のモダニズム建築で、
コルビュジェも称賛したとのこと。
外観も圧巻ですが、内部の巨大な吹抜けやそのスケールには驚かされます。

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▲圧巻の吹抜け

また、キュビズムに関する工芸品や絵画の展示もこの美術館にはあります。
プラハでキュビズム建築巡りをされる方にもお勧めの場所です。



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外壁改修の際に気を付けたい塗装の上塗り [外壁調査]

外壁調査をしていると、塗装の剥がれを起こしている状況をよく見かけます。
大体の場合、過去に建物の改修履歴があり、旧塗膜の上から新規の塗装を上塗りしています。

塗装改修工事の場合、既存の塗装の上から新規の塗装を上塗りする事はよくありますが、
下地処理をきちんと行なわないと、新規塗装面が剥がれてきたり、含水を起こしたりと不具合を
起こす事例が多々あります。

塗装の上塗りを施工するのであれば、

・脆弱な既存塗膜は完全に除去
・既存の塗装面をきちんと洗浄(高圧洗浄)
・新規塗装仕上材を既存塗装との適合性を確認し、適正な下地処理を行なう。

など、改修後の不具合発生防止および仕上面の長寿命化のためにも、
事前の調査・設計の段階で、上記についてきちんと把握し、検討することが重要と考えられます。

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▲塗膜の著しい剥がれ  (旧塗膜の上から再塗装をしている。)

当社HP https://www.kyushu-techno.co.jp/


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